従来の酸素療法デバイス;COTとは

COT(Conventional Oxygen Therapy)とは、これまで広く行われてきた酸素療法のことを指し、低流量システム、高流量システム、リザーバーシステムに分類されます。

低流量システムの特徴は、患者の1回換気量以下の高濃度酸素ガスを供給し、不足分は室内気を吸入するため、吸入する酸素濃度は定まらず不安定です。低流量システムのデバイスは、鼻カニュラや単純酸素マスクなどが挙げられます。

高流量システムでは、設定した酸素と室内空気を混合して総流量となり、患者の1回換気量以上の酸素ガスを供給することで、患者の呼吸パターンに関係なく設定した濃度の酸素を吸入できる特徴があります。ベンチュリーマスクとネブライザー付酸素吸入装置が高流量システムに分類されます。

また、リザーバーシステムには、リザーバー付マスクとリザーバー付鼻カニュラがあります。 呼気時に送られている酸素をリザーバー内に蓄え、次の吸気時に吸い込む方式で、高濃度の酸素を投与することが可能です。

1)低流量システム

2)高流量システム

3)リザーバーシステム

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