鼻腔にプロングを挿入し酸素を投与します。
口腔周りはフリーなので、酸素投与しながら会話や食事が可能です。
吸入酸素濃度は、1回換気量により変化しますが、酸素投与は通常0.5〜6L/分です。
表1は吸入酸素濃度の大まかな目安です。
軽度呼吸不全患者や術後の患者、あるいは在宅酸素療法など、幅広く使用されます。
注意
口呼吸の患者には奨励できません。
口呼吸の方に、時々口周りに経鼻カニュラを配置しているのを見かけますね。
できれば、低流量の酸素を投与する場合は、開放型酸素マスクを用いることをお薦めします。
低換気時には吸入酸素濃度が想定よりも高くなる可能性があるため、特に注意が必要です。
酸素流量(ℓ/分) | 吸入酸素濃度% (目安) |
1 | 24 |
2 | 28 |
3 | 32 |
4 | 36 |
5 | 40 |
6 | 48 |

文献1より引用
参考文献
- 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 酸素療法マニュアル作成委員会,日本呼吸器学会 肺生理専門委員会編:酸素療法の実際.酸素療法マニュアル,メディカルレビュー社,東京,2017,
- スキルアップセミナー 酸素療法の基礎からハイフローまで, 野口裕幸, 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌, 32(2024)3号p.288-292
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