高流量システムは、患者に送られる総流量(口元の流量)が、患者自身の自発呼吸で生じる流量より多くなるように設定して投与するシステムです。
ベンチュリーマスクとネブライザー付き酸素吸入装置が挙げられます。
患者の自発呼吸で生じる吸気流量よりも高い総流量が送られるとき、決められた酸素濃度のガスを送ることができます。
酸素流量とマスク(口元)から流出される酸素/空気混合ガスの総流量は、
Y={(100―21)/(P―21)}× X
Y(L/分);総流量
X(L/分);酸素流量
P(%); 設定酸素濃度
21(%); 室内気酸素濃度
で求められます。
たとえば、設定酸素濃度40%、酸素流量15L/分の時の総流量を求めると、
Y={(100 – 21)/(40 – 21)}× 15
= 79 / 19 × 15
≒ 4.16 × 15
≒ 62.4 L
と求まります。
参考文献
1)参考文献
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 酸素療法マニュアル作成委員会,日本呼吸器学会 肺生理専門委員会編:酸素療法の実際.酸素療法マニュアル,メディカルレビュー社,東京,2017,
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