↑ 上のすれの画像で、肺底部付近のhoneycomb shadowは間質性肺炎だよん
巨大だし、ブドウの房みたいな写真になっていますね。
赤く塗るところだらけだから、コントラストではっきりわかるので、いいですよ。
ありがとうございます。
一部、フって笑いがこぼれる誤変換がありますが、こちらで修正かけられるかチャレンジしてみます。
が、このままでもいいですか?
CT画像3番目はブラが小さいのと基質化はないから肺気腫とわかりにくい人へ
気管の太さに着目願いたい。健常人の画像をたくさん見てからこの画像を見ると、気管が異常に太いのがわかると思う。これは気管粘膜表面の病的変化があるのと、吸気仕事寮の増加で頑張って頑張って一生懸命息を吸っていたから引き伸ばされてきた結果に起きた変化。
普通の胸部レントゲン写真でも簡単に確認出来るから色々たくさん見ておくといいよ。
保存データから
67 y.o M 見てわかるとおり肺気腫 比較的上肺野の横断面の2枚
気管の太さの異常性がわかるだろうか? こんなので気管挿管してカフリークが抑えられるとは思えない。
さて、肺気腫疾患の呼吸不全(一般的には急性増悪だろう)で気管挿管、人工呼吸を施した際に、どのくらいのPEEPが必要になるのかに対する考察?経験?であるが、添付画像を見て欲しい。上段はCT画像で下段はその際の最終RM maneuverの画面キャプチャーである。
CTを診て驚く人はたくさんいると思うが、どこに(ガス交換のできる)dependent lungがあるんだ? よくこれで生きていたな、という感想を持つと思う。
これだけブラが大きいと、先に記したように基質化も著しい。そして健常肺野を復活させる為にはどうしたら良かんべか? と悩んでしまうだろう。
肺毛細管はかなり少なくなっていることを想像するに難しくない。そうなると代償的にHbは増えているはず、と思うかもしれないが、新生児レベルの複雑心奇形ではないので、そこまでHbは増えていない。輸液負荷の心拍出量増加で酸素供給量を増やして・・・・などということはできるはずがない、というより行う人はまずいないと思うが。
こうなった際のRecruitment maneuverは確実に3 breath method step wiseしかないだろう。40/40なんぞやったら心臓が止まっちまうかもしれない。
基質化の状態をもう一度見ていただければわかるが、相当厚くなっている。だから少しくらいの圧では破綻しないのよ。それ故、健常肺野をこじ開けて少しでも早く人工呼吸から離脱させないと、離脱ができないどころか転帰も怪しくなってくる。
添付図下段はそのときに行った3 breath method RMで、stepwise 最終圧が95cmH2Oになったところ。何度も記すが、もちろんプッツンはしていない。RMとLow Flow PVで確認しながら繰り返して、最終的にP/F>400で、Low Flow PVで変化がなくなるまで繰り返して行って離脱へ引っ張った。(しかしまぁPEEP=20って・・・離脱抜管時のSmart CareもPEEP=13だったな)
離脱後は当たり前だけれどNHFCのLサイズカニューレ50~60フローで管理した。
このような重症症例を淡々と記してはいるが、実際にはかなり前段階で医師とのディスカッションと、それまでの個人の経験や評価のうえに成り立たせていることは大前提。この記事を読んだからといって気軽に真似すると「ぶっ飛ばされる」可能性大だからね。
(昔RMで急性解離の術後の血ガスを大改善した人(北海道の人だったような)がいたけど、その人はずっと掲示板やセミナーで勉強していた人だったからこそできたことであって、長期に努力を怠らなかった人だった。現場でも医師に認められたような・・・)
継続的に患者状態を把握して、たくさんたくさん医師や他のスタッフとディスカッションをして、少しずつ経験実績を積んでこそ実現できる事柄なんよ。だからといって「やめれ」ではない。積極的にいろいろ学んで、評価を受け、医師や他のスタッフと協力して病める人を世に返す努力を怠らないで欲しい。
このあとまだ書き込みは続けるけれど、ここで一つ重要なことを書いておく。それは患者が良くなったら、そのためにたくさん
動いてくれた医師( ← 僭越ながら)<(_ _)> ペコリ や看護師 (*^-^*) の評価をしてほしい。この人たちが頑張ったから、ということを表現してほしい。たとえ自身が何かをしたことがキッカケで良くなったとしても、決して傲るなかれ。謙虚であってほしい。それが次に繋げるための架け橋になるのだから。