1.最高司令塔:「呼吸中枢」(脳幹)
呼吸は、肺だけで動いているわけではありません。この現場のすべてを監視し、リズムと強さの指示を出す最高司令塔が存在します。
「呼吸中枢」の正体とは
その正体は、体のメインCPUである「脳幹」に鎮座する「呼吸の自動制御センター」。体の状態に合わせて、呼吸のスピード(回数)と深さを自動で整えます。
《メイン任務》
24時間365日、休むことなく、血液中の二酸化炭素濃度を監視し、「体内のガスの入れ替え、すなわち換気が必要か?」を判断して呼吸の現場に司令を出しています。呼吸のスピードと深さを自動でコントロールするのが「脳幹」です。
司令の出し方
血中の二酸化炭素濃度が上がると、司令塔は『警告!換気が必要だ!』とオペレーターに指示を出します。この二酸化炭素の量によって、呼吸のスピードと強さ(深さ)が自動でコントロールされます。
- 運動するなどで体内のCO2が上昇→司令塔「警告!」
→呼吸して(速く/大きく)ガスの入れ替え - CO2のレベルが落ち着く・・・・→司令塔「安全」→呼吸ゆっくり、規則的に

