酸素療法|高流量システム/
【はじめに】 高流量システムとは、患者の自発呼吸による吸気流量を上回る総流量(口元の流量)を、機器側から安定して供給する酸素療法を指します。 このシステムを用いることで、患者の呼吸パターンにかかわらず、設定した酸素濃度( […]
呼吸療法の解説
【はじめに】 高流量システムとは、患者の自発呼吸による吸気流量を上回る総流量(口元の流量)を、機器側から安定して供給する酸素療法を指します。 このシステムを用いることで、患者の呼吸パターンにかかわらず、設定した酸素濃度( […]
母体急変時の初期対応の一つとして、酸素投与を行います。たとえば、出血により循環血液量が減少すると、赤血球容積の減少に伴い末梢組織への酸素供給が減少し、嫌気性代謝によって組織障害がもたらされるため、リザーバ付きマスクにより
脳卒中(stroke)とは、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳の機能が低下する病気です。脳血管障害とも呼ばれます。 低酸素血症を呈する脳卒中急性期の患者には酸素投与が適応となります。 一方で、低酸素血症が明らかでない軽
急性冠症候群(acute coronary syndrome: ACS)とは、心臓の冠動脈が詰まったり狭くなったりして、心臓の筋肉が壊死を起こす状態です。急性心筋梗塞や不安定狭心症が含まれます。 ACSに対して、現時点に
【はじめに】 開放型酸素マスクは、簡易酸素マスクに似た形状ですが、大きな開口部を有するのが特徴です。呼気が抜けやすくCO₂の再呼吸を防止できるため、簡易酸素マスクよりも低流量での酸素供給が可能となります。 特徴 酸素流量
通常、呼吸のトリガー要素は、頸動脈体のPO2センサーがメインとされていますが、血中のPCO2が常に高いと、このセンサー機能が低下し、もう一つの要素であるPO2がメインとなります。 その状態で、高濃度の酸素を投与し続けると
酸素中毒は、多すぎる酸素(高濃度の酸素)の投与により起こりうる合併症のひとつです。 酸素フリーラジカル(活性酸素)による細胞あるいは組織の障害が主要因です。高濃度酸素投与(>80%)を12時間以上吸入した場合に気管・気管