脳卒中ー酸素投与の注意すべき疾患、副作用・合併症ーその4
脳卒中(stroke)とは、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳の機能が低下する病気です。脳血管障害とも呼ばれます。 低酸素血症を呈する脳卒中急性期の患者には酸素投与が適応となります。 一方で、低酸素血症が明らかでない軽 […]
脳卒中(stroke)とは、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳の機能が低下する病気です。脳血管障害とも呼ばれます。 低酸素血症を呈する脳卒中急性期の患者には酸素投与が適応となります。 一方で、低酸素血症が明らかでない軽 […]
急性冠症候群(acute coronary syndrome: ACS)とは、心臓の冠動脈が詰まったり狭くなったりして、心臓の筋肉が壊死を起こす状態です。急性心筋梗塞や不安定狭心症が含まれます。 ACSに対して、現時点に
【はじめに】 開放型酸素マスクは、簡易酸素マスクに似た形状ですが、大きな開口部を有するのが特徴です。呼気が抜けやすくCO₂の再呼吸を防止できるため、簡易酸素マスクよりも低流量での酸素供給が可能となります。 特徴 酸素流量
CE野口企画では、臨床工学学生団体TUCESと共同で、毎年臨床工学技士国家試験対策セミナー《呼吸療法編》を開催しています。 ここでは、セミナーの内容を編集したビデオを掲載しています。 不得意分野にフォーカスを当てて確認す
通常、呼吸のトリガー要素は、頸動脈体のPO2センサーがメインとされていますが、血中のPCO2が常に高いと、このセンサー機能が低下し、もう一つの要素であるPO2がメインとなります。 その状態で、高濃度の酸素を投与し続けると
酸素中毒は、多すぎる酸素(高濃度の酸素)の投与により起こりうる合併症のひとつです。 酸素フリーラジカル(活性酸素)による細胞あるいは組織の障害が主要因です。高濃度酸素投与(>80%)を12時間以上吸入した場合に気管・気管
【はじめに】 呼吸不全に対して酸素療法は不可欠な治療手段ですが、過剰投与はむしろ害を及ぼす可能性があります。ここでは、酸素療法における注意すべき副作用・合併症について整理します。 酸素中毒 高濃度酸素を長時間吸入すると、