人工呼吸器って何?中はどうなってるの?
人工呼吸器を初めて見る人の中には、「難しそう」「怖そう」と感じる方も少なくありません。
しかし、人工呼吸器は見た目ほどゴツいものではありませんし、けたたましい音が鳴り響くようなものでもありません。
初めて見たときは、「四角い箱」にモニターがついているだけの装置に見えるかもしれません。けれども、その中身には、呼吸を制御するための緻密な仕組みが詰まっています。
人工呼吸器は、酸素や空気といった「ガス」、そして電気(電源)で動いています。
ほとんどの装置にはバッテリーが内蔵されており、停電時にも一定時間の運転が可能です。
また、人工呼吸器は本体だけで機能するものではありません。
患者につながる回路、加温加湿器、フィルタなどが一体となって、「1つのシステム」として動作しています。
この章では、そんな人工呼吸器の構造について、「ガスの流れ」や「弁の働き」に注目しながら、やさしく解説していきます。

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